【大阪で】独立開業を目指すブログ

大阪の弁護士が独立開業を目指すために勉強したことメモを公開中。

シナリオ分析とは

シナリオ分析とは、ある決定を下した時に、想定されるリスクと期待されるリターンを明らかにする戦略論の手法をいうとのこと。

 

楽観的に触れた場合と悲観的に触れた場合とに分析する。

 

シナリオ分析に似た思考自体は、離婚事件等でもよく使っているように思います。

 

離婚しなかった場合における、婚姻費用、慰謝料、今後の生活見通し

離婚した場合における。養育費、慰謝料、財産分与、今後の生活見通し

 

これらを分析して、今後の生活において、離婚した場合が本人にとって経済的、心理的に利益になるのであれば、離婚を選択いただくことになりますし、客観的に、経済的にみれば、離婚をせず、別居にて婚姻費用を取り続けたほうがよい場合には、離婚を進めず、婚姻費用調停などに進んでいく場合があり得ます。

 

シナリオ分析を行うにあたっても、過去の生じた事項を収集し、外部要因、内部要因の双方から分析し、将来のシュミレーションを行い、リスクを冒してでも賭けるべきかは考える要素となるのでしょう。

 

様々なシナリオを場合分け等によって洗い出し、それぞれがどれほどの可能性で出てくるのかを検討するとよいのでしょう。最悪のシナリオとなってしまった場合であっても、損害をここまでに押さえておくといった手法をすることも可能となりそうです。

 

シナリオを洗い出すためには、ボトムアップとして各現場で起こった問題点を洗い出すとの方法、トップダウンとして、経営戦略からシナリオに対して、最悪の事態を備えるもの、自然災害、情報漏洩、コンプライアンス違反等に備えるもの等があるようです。

 

あまりシナリオ分析に多くの時間を割くことができないものの、確率ごとに対応を検討しておくことで、損害を最小限とすることができそうですね。