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因果関係図について

因果関係図について

 

因果関係とは、原因とそれによって生ずる結果との関係をいう。

 

問題の解決のためには、因果関係を分析することで解決策を検討することとなる。

 

因果関係を解明するためには、

1 関連する情報を収集し、事実を正しく正確に把握する。

2 全体としての事情の関係性を明らかにし、因果関係図とする。

3 本質的原因を明らかにする。

本質的原因を分析するためには、個別事実の重要度を分析する。

個別事実の重要度を分析するためには、与える影響がより大きな事実であるかを分析する。

 

とのステップがとられる。

 

因果関係を明らかにすることで、本質的原因を解明し、対応策を検討することが可能となる。

 

支払不能状態となって破産をする場合には、借金に至る原因を明らかとしていくこととなるが、その中での本質的原因を解明し、対応策を講じることができなければ、再び支払い不能状態といたる危険性があり得る。

 

債務整理手続きが経済的な再建を目指すものであるならば、債務整理などにより債務の免責、減少を行うと同時に、支払不能となった原因を究明し、その解消を図ること、解決案を検討することがより必要となるでしょう。

 

その際に個々の依頼者が支払い不能の事情といたったことを分析するために、因果関係図を用いる方法はあり得るかもしれません。

 

 

また、クレームが発生した際に、クレームに至る事実を分析し、本質的原因を解明できれば、クレームの発生を一定程度未然に防ぐ方法の発見をするなど、マネジメントや経営の面でも因果関係の分析は有益となるでしょう。

 

 

もっとも、因果関係には、実際には、因果関係のない架空のものもあり、一見すると筋が通っているように見えても問題解決には資することがないものや本質的原因とはいえず問題解決には大きく役立たないこともあります。

 

 

因果関係のうち、特に重要な本質的原因はなんであるのかを分析できるよう、分析の方法論と実際の分析を行うことでより精度の高い分析ができるようになれればよいですね。