失敗学の要因について
失敗学とは、政府や企業が起こした膨大な数の事故や不祥事などのいわゆる失敗事例を研究し,失敗の種類・特性・原因を体系化し,学問の分野として確立しようとしたものをいう。
失敗事例を研究し,失敗を種類ごとに階層化して整理し,失敗情報の伝達の特徴などまで検討することとなる。
失敗の特性を理解し、リスク分析を行う。
類似性、共通性が失敗知識を把握すると長期的に役立つ
しかし、どの産業においても、リスク分析が役立つわけではない。
研究部門、開発部門については、チャンス重視が必要。
法律事務の場合には、失敗としては、①売り上げの減少等により事業からの撤退、②懲戒
が失敗の事例となる。
① 売り上げの減少等による事業からの撤退
他の事業における失敗の要因
1 戦略違い
2 戦略の具体性欠如
3 PR戦略のミス
4 ニーズ検証の不足
5 価格 特徴不足
6 マネジメント・人材の管理ミス
7 技術力不足 → 業務スキルの不足
8 資本政策不足
9 外部環境変化
10 タイミングの失敗
11 リスク対策不足
② 懲戒についてよくある類型
1 犯罪行為
・預り金の着服(横領事件)
・刑事事件(暴行、傷害、性犯罪等)
・依頼業務の放置
・過大な報酬請求
・無断提訴
・虚偽報告
・依頼人とのお金の貸し借り
・業務ミスによって依頼者に損害を与えた
弁護士会費の長期滞納
4 職務上の不備
・依頼者との契約書を作成しない
・事務員に非弁活動させた
・事務所内管理不足
・預り金と私有財産と混在させた場合等